著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

ソフト工藤監督、ググッとのみ込んだ一言があったんじゃ?

公開日: 更新日:

 さらに続けたかったけれども、ググッとのみ込んだ一言はなかった?

「ジャイアンツさんだってそうそう負けているわけにはいかないでしょうし、必死にきている。当然、こっちも必死にやってますけど、そらそうでしょうよ。こっちだって遊びでやってるんじゃないんだから(ま、一矢報いたかったんじゃないかな)。勝負は勝つときもあれば負けるときもある。しっかり切り替えて来週からやっていきたいと思います」

(一矢報いたかったんじゃないかな)と出そうになったのを、すんでのところでウグゴックンとのみ込んで、言わなかった……んじゃないかなあ? と想像しとる。

 否、まだ先があるぞ。

「(一矢報いたかったんじゃないかな。って言うか、ホラ、窮鼠猫を噛む、巨人ってなんかネズミみたいじゃん。人の食い残し拾い集めてかろうじて生きてる? だからってひと思いに踏ん潰すのは気の毒でしょう。ま、)勝負は勝つときもあれば負けるときもある。しっかり切り替えて来週からやっていきたいと思います」

 いやあ工藤監督ノリノリだね。彼我の力量差は開くばかり。どうにか総がかりで「一矢報いた」球界の盟主にして名将、原辰徳監督、はらわた煮えくり返ってますか。

「工藤め、腹立つノリだな」

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