中山雄太は真面目な青年 地道にコツコツ前進を続けていく
中山雄太(24歳・オランダ1部ズウォレ・DF)
「A代表の主将が来るってことで(U-24代表でずっと主将だった)僕より適役だということは分かっていた。自分は彼らとのパイプ役をしっかり担っていきたい」
森保一監督が、2017年12月に東京五輪に向けた代表を立ち上げた時からリーダーを務めてきた中山雄太は、オーバーエージ(OA)の吉田麻也(サンプドリア)加入を素直に喜んだ。
だが、2004年アテネ五輪では、最終予選まで主将だった鈴木啓太が小野伸二(札幌)らOAの加入で落選した過去もある。 実績十分の中山と言えども、現実の厳しさを感じつつ、守備のマルチ型として生き残りを期す。
6月3日のA代表とU-24代表との一戦(札幌)ではボランチに入った中山だが、5日のガーナ戦(福岡)では左サイドバック(SB)で先発。酒井宏樹(マルセイユ)、冨安、吉田とともに最終ラインを形成した。
この4バックは、欧州組だけで挑んだ2020年11月のメキシコ戦(グラーツ)でも経験済み。この時は長友佑都(マルセイユ)が不在で、長身のレフティである中山が偉大な先輩にはない味を出し、前向きな印象を残した。 しかし、今回はチームもメンバーも違う。