中山雄太は真面目な青年 地道にコツコツ前進を続けていく
「A代表だから、U-24だからという気持ちの変化はなく、目の前の試合に勝つことだけを意識して入りました」と彼は努めて冷静にプレー。前半こそ硬さが見られたが、後半には効果的なオーバーラップから上田綺世(鹿島)の5点目をアシスト。攻撃面でも一定の存在感を示した。
「僕自身、どこのポジション(が最適)なのかをいまだに探っている状態。でも逆に言えばそこが強み。自分自身、楽しんでいる状況です。SBに関してはキャリアがほぼない状態ですけど、宏樹選手のような素晴らしい存在と近くでできるので、いろんなものを盗みたいという気持ちが強まった」と本人も目を輝かせる。6日の練習時には酒井に直々にアドバイスを求めるなど、不慣れな左SBも意欲的に取り組もうとしている。
もともと中山はJ1・柏に在籍していた頃からセンターバック(CB)が主戦場だった。
2017年U-20W杯(韓国)では冨安とのCBコンビで16強入りを経験。 2019年1月からプレーするオランダ1部・ズウォレでも、CBとボランチを掛け持ちすることが多かった。