スペイン戦をドローに持ち込んだ日本代表は五輪メダルを狙える位置にいる
東京五輪の本大会に出場するスペインU-24代表選手22人の中にA代表経験者が17人おり、そのうち6人は1週間前にイタリアの優勝で幕を閉じたユーロ(欧州選手権)に出場していたメンバーだった。
技術、スキルともにトップ選手ならでは風格が漂っていた。スペインは、間違いなく東京五輪の優勝候補に挙げられるだろう。
そのスペイン代表と対戦して1-1のドローに持ち込んだ森保ジャパンは「本大会でメダルを狙えるポジションにいる」と言ってもいいんじゃないかな。
五輪代表の試合を見るたびに「OA選手を中心に固い守備」がチーム全体に安定感をもたらし、攻守の連係が良化することでアタッカー陣が伸び伸びと攻撃している印象を受ける。
神戸で開催された日本とスペインとのテストマッチ(17日)は、スペインが高い個人技とスムーズなパス交換で試合の流れを手繰り寄せた。ボール支配率は60%を優に超え、日本は選手全員が自陣に封じ込まれる時間帯も長かった。
しかし、セリエAでレギュラーを張っているDF吉田、DF冨安が最終ラインの中央にデンと控え、フランスの名門で5シーズンに渡って主力を張った右サイドバックの酒井、ドイツの「デュエル王」守備的MF遠藤のパフォーマンスは際立っていた。