スペイン戦をドローに持ち込んだ日本代表は五輪メダルを狙える位置にいる
彼らが万全なコンディションで試合をこなすことができれば、森保ジャパンのメダル獲得の可能性はグッと高まると言ってもいいだろう。
1トップで先発した鳥栖FW林は、前半40分に先制点のチャンスを迎えた。ペナルティー・エリア内で相手CBを背負った状態でボールを収め、左足で強烈シュートを放ったのである。
しかし、ボールはクロスバーの上を通過していった。その2分後。左サイドを突破したMF久保が、マイナスに折り返すと走り込んだMF堂安が、左足ダイレクトでゴール左上隅に狙い澄ましたシュートを決めてみせた。
1試合で「ゴールチャンスが1度しかない」ことは少なくない。きっちり決めるか、それとも外してしまうか――。そこでストライカーとしての価値が決まってしまう。
インターナショナルな点取り屋になるか、ドメスティックな選手に甘んじるか。より一層の奮起を林には望みたい。東京五輪の檜舞台でひと皮むけることを期待している。
(構成・本紙編集部)