東京五輪銀メダル稲見萌寧「一番の目標は永久シード」止まりの残念至極
しかし、今の稲見にその気はないようだ。五輪の会見では次のように語っていたからだ。
「現状は(海外挑戦は)考えていない。日本でずっと頑張って永久シードを取りたいというのが一番の目標。コロナの状況ではなかったら、単発で(海外)メジャーは出させてもらえたら」
それを聞いた元ツアー関係者はこう言う。
「永久シードは30勝以上が条件。樋口久子、大迫たつ子、涂阿玉、岡本綾子、森口祐子、不動裕理の6人しかいない。30勝に近いのはアン・ソンジュ(28勝)、申ジエ(26勝)、全美貞(25勝)の韓国勢だ。宮里藍や畑岡奈紗は永久シードや賞金女王は考えず、米ツアーに参戦し、海外メジャーを取りに行った。価値観の違いをどうこう言うつもりはないが、渋野(日向子)や笹生(優花)が海外メジャーに勝つ時代です。国内記録の価値は低下したし、ファンもあまり興味がない。稲見は世界で戦える力があるだけに、永久シードが目標というのはファンからすれば残念ですよ」
22歳なら「方針転換」があるかもしれない。