V争いの阪神を悩ます「外国人枠問題」 ロハス上昇気配でマルテ“二軍塩漬け”…思わぬ火種に
「同じく韓国球界で昨季20勝を挙げた年俸約2億1000万円のアルカンタラが後半戦から中継ぎに配置転換され、勝ちパターンのリリーフを任されることになった。こうなると、前半戦のようにガンケルと併用というわけにはいかず、エドワーズやガンケルが4人の出場枠からあふれてしまう。“うれしい悲鳴”は持たざる者の見方で、当事者としてはかなりシビアな問題。外国人選手の起用はインセンティブや翌年の契約など日本人選手以上にナーバスな要因が絡むだけに、首脳陣のハンドリングが大切です。枠の問題で一軍起用できない選手をどうフォローし、気持ちと体の調子を維持させるか。やり方を間違えると、思わぬ火種になりかねません」(橋本氏)
同じことが、2位の巨人にも言える。こちらも今季は外国人8人態勢。テームズがアキレス腱断裂で離脱、スモークが家庭の事情で途中退団したが、五輪期間中に新たに新助っ人野手のハイネマンを獲得した。ウィーラー(打率.313、10本塁打、42打点)と併用することで打線の厚みを持たせようとしても、投手陣だけで抑えに定着したビエイラ(12セーブ、防御率2.33)を筆頭にデラロサ(7セーブ、同3.50)、先発のメルセデス(6勝1敗、同2.25)、サンチェス(5勝5敗、同4.68)と4人がしのぎを削っているのだ。
ヤクルトを含めた三つ巴の優勝争いは、首脳陣のハンドリングにも左右されそうだ。