智弁和歌山4番はドラフト指名の当落線上…高校生はプロでやっていけるかをより慎重に見極める
26日、石見智翠館(島根)を9―1で下した智弁和歌山(和歌山)にはドラフト会議で指名されるかどうか、当落線上の野手がいる。1年時から4番を打っている右投げ右打ちの外野手・徳丸天晴のことさ。185センチ、88キロと体格が良く、そこそこ足も速い。この日はライトを守って、3打数1安打。力があるし、鋭いスイングが魅力だね。遠くに飛ばす能力は天性のものだから。時には内野手も兼ねるようだが、いまのところ守備は褒められたもんじゃない。だからオレはあくまでも外野手として評価している。もう社会人チームに内定しているようだから、木のバットに慣れてくる2、3年後が楽しみだ。
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オレが40代でブイブイいわせていた頃、徳丸のように、「素材が良くても、いまひとつ」って選手を見つけたら、球団にダメもとで猛プッシュしていたよ。下位で安く取って、もし大化けしようものなら、スカウトとしての評価が跳ね上がるからね。あの頃は野心に燃えていた。だけど、トシを取るにつれ、高校生を指名するのがおっかなくなった。