2位ロッテ連敗4で脱出 逆転V頼みの綱は“やる気まんまん”主砲レアードの大まくり
初回の一振りで4連敗を止めた。2位のロッテが3日の楽天戦にゼロ封勝ち。連敗を4で止め、首位オリックスとの差は1.5ゲーム差。なんとか踏みとどまった。
投のヒーローが完封勝利の小島和哉(25)なら、打のヒーローは4番のレアード(34)だ。初回1死一、二塁の好機で田中将大のスライダーを鋭く捉えた打球は、左翼ライン際へ先制の適時二塁打。終わってみればこれが決勝点になった。
主砲のマーティン(33)が先月19日に自打球を当て、右足甲を骨折。以降、チームは1試合平均得点2.45と得点不足に陥った。マーティンは驚異的な回復力で近日中の復帰が見込まれるが、そんなチームのピンチを救うキーマンはレアードだ。7月、8月は計24試合に出場して打率.198と不振に喘いだが、9月に入って復調。月間打率.282、5本塁打と息を吹き返した。
ロッテ、西武で活躍し、2000安打をマークした評論家の山崎裕之氏がこう言う。
「レアードは今季が2年契約の2年目。契約延長が掛かっている外国人選手はこの時期、目の色を変える。34歳になったレアードにとって金銭面(年俸約2億4000万円)を含めて日本ほど良い環境はありません。日本ハム時代と合わせ、NPBは今年で7年目。パの野球にも慣れており、本人にとってはロッテと契約延長を勝ち取るのがベストでしょう。嫌でもモチベーションは上がります」
昨季は腰の故障もあって、わずか39試合にとどまり、打率.233とパッとしなかった。尻に火が付いた助っ人外国人の大まくりに期待が懸かる。