原田雅彦氏が北京五輪総監督に 逆風下で背負わされた“厄介仕事”の責務と重圧
7日、来年2月の北京五輪の日本選手団総監督に、1998年長野五輪スキージャンプ男子団体金メダリストの原田雅彦氏(53)が就任した。
原田氏は2015年から全日本スキー連盟理事に就任し、今年6月にJOC理事に就いた。
「日本選手団総監督」といっても、競技の強化の取りまとめなどが主な任務となるが、その一方で東京五輪では自国開催という事情もあり、尾県貢総監督がコロナ禍での強行開催について海外メディアからの追及を受ける場面があった。
北京では主催国としての答弁を求められることはないだろうが、東京五輪ではIOC(国際オリンピック委員会)の体質や招致をめぐるカネの動きなど五輪の暗部が露呈。一般国民に広く知られることになった。
北京五輪ではウイグル自治区の住民に対する弾圧が問題視され、五輪参加に批判的な見方もある。コロナの第5波は落ち着きつつあるが、五輪が開幕する4カ月後には第6波が訪れる可能性は高い。そうなると選手団のトップとして、競技以外の発言を求められる可能性も。いざ矢面に立たされたとき、メディアからの追及にうまく対応できるかどうか。