中野拓夢は大の負けず嫌い 小学時代の小テスト1番を狙って解き終える前に提出
1年春からベンチ入りした中野は4年時の全日本大学野球選手権で日本一を経験。プロから注目を集めたものの、育成指名の可能性があったためプロ志望届を出さず、熱心に声を掛けてくれていた三菱自動車岡崎に入社した。2年間プレーし、阪神へ。前出の節子さんが言う。
「阪神の入団が決まると、車をプレゼントされました。三菱時代に社割を使って新車で買ったアウトランダーというものです。『もう要らないから売るなり好きにしていいよ』と。まだローンを払っている途中だと思います(笑い)。主人と2人暮らしで車は3台目になりますが、手放せませんよ」
現在、26盗塁はリーグトップで、先輩の近本とは3差。「1番」を取るチャンスは十分にある。
(次回は伊藤将司投手)
▽中野拓夢(なかの・たくむ) 1996年6月28日、山形県天童市生まれ。父方の祖父の影響で幼少期から阪神ファン。兄と姉がおり、兄の影響で小学生時代はバスケをしていた時期がある。日大山形高、東北福祉大、三菱自動車岡崎を経て、2020年ドラフト6位で阪神に入団。171センチ、69キロ。右投げ左打ち。