中野拓夢は大の負けず嫌い 小学時代の小テスト1番を狙って解き終える前に提出
■元プロ恩師が太鼓判を押す「芯の強さ」
同大で指揮を執るのは西武で12年間プレーした大塚光二監督(54)だ。阪神の矢野燿大監督(52)とは、大学の先輩後輩の関係でもある。
「中野は入学した時からプロになりたいと言って、そこを目指して取り組んでいました。感覚ではなく、考えながらプレーできる子だったので、守備位置の指示を出したことはほとんどありません。送りバントさせたこともないですね。ランナーの状況を見て打つべき方向を考えてくれるし、中野なら大丈夫だという信頼がありましたから。野球だけでなく私生活もキチンとしていて、門限を破ったり寝坊で遅刻したりハメを外したり……なんてことはありませんでした。そういう部分では矢野監督とソックリです」と大塚監督は中野の心身にも太鼓判を押す。
「(語気を強めに)体格で判断してはいけません。ロッテの荻野貴司(172センチ)、オリックスの吉田正尚(173センチ)にあるような、突出した芯の強さを感じるんです。俊敏性や体力、頑丈さも申し分がない。中野から、疲れたとか痛い、痒いという言葉を聞いたことはありません」