阪神・佐藤輝が53打席連続無安打…プロ野球ワーストタイを招いた矢野監督のハンドリングミス

公開日: 更新日:

 阪神佐藤輝明(22=近大)が28日の広島戦で3タコに終わり、野手としては1993年トーベ(オリックス)が持つ53打席連続無安打のプロ野球ワースト記録に並んだ。18試合連続でヒットが出ておらず、不振は深刻だ。

 佐藤輝は今月10日に35打席連続無安打でプロ初の二軍降格。矢野監督は当初、最短10日での一軍復帰を否定した。打撃だけでなく、外野守備も含めて強化するつもりだったという。

 しかし、チームは佐藤輝の離脱後、貧打に苦しんだ。ファームでは7試合に出場し、29打数9安打の打率.310、1本塁打と一定の成績を残した上に、一生に一度しかチャンスがない新人王のタイトルがかかっていることもあり、メディアやファンからは一軍再昇格の機運が高まった。優勝争いはヤクルト巨人との三つ巴。16年ぶりの優勝に向けて後がない矢野監督は貧打解消の起爆剤として、佐藤輝を23日の中日戦から昇格させたが、しかし、これが裏目に出た。

「佐藤輝は、二軍でも調子を取り戻せていなかった。バットのヘッドが投手に向くようになり、後ろの左足に体重が残って、差し込まれてしまう。打撃の悪癖を解消できないまま昇格させた。これでは二軍に落とした意味がない。昇格のタイミングが早すぎたわけで、中途半端な起用と言わざるを得ません」(阪神OB)

 佐藤輝に関して井上ヘッドは、「荒療治がいいのか、それとも遠くから見守る星飛雄馬の姉ちゃんの方がいいのか」と発言するなど、ハンドリングに迷いが生じているようだが、佐藤輝が復活しない限り、優勝は困難だろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇