巨人の中田翔獲得は完全裏目 謹慎なく起用しチーム空中分解とV逸の一因に

公開日: 更新日:

中田翔の謹慎なし起用も完全裏目

 もうひとつ大きかったのは、日本ハムで暴力事件を起こした中田を8月20日に無償トレードで獲得し、謹慎期間を経ずに21日から起用したこと。たとえルール上は良くても、これが認められるなら、何か事件を起こしても、トレードすればチャラになるということ。そんなことはあってはならない。巨人OBとして恥ずかしくなった。一定期間、しっかり反省をさせないといけないし、果たして巨人の選手たちはどう思っていたのか。本人も戸惑っていたのではないか。

 オレ、試合に出ていいのだろうか……。そんな感じで遠慮をしながらプレーしているように見えた。原監督からすれば、外国人やFAなど新戦力の補強が全滅で、昨年のパ・リーグ打点王を戦力として加えたかったのだろう。しかし、これが完全に裏目に出た。8月21日の一軍デビューから9月11日に二軍落ちする前日の試合まで、巨人は5勝8敗5分けと失速。戦力を厚くするつもりが、チームを空中分解させる補強だったのは間違いない。

 3年契約最終年。「続投」の報道も出ているが、何事も引き際が肝心である。

(高橋善正/元巨人投手コーチ)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動