新庄さんの驚くべき視力! センターから三塁ベンチ上方の知人と「アッチ向いてホイ」
■「今日は勝てそうやね」「今日は長くなるね」
バツグンなのは視力だけではない。新庄さんは視覚から得た情報を、瞬時に分析できる人だ。
初回の守備が終わってベンチに戻ると、「今日は勝てそうやね」「今日は長くなるね」などとよく言った。中堅のポジションから自軍の先発投手の制球や球のキレなどを初回の10球、15球で見極めていた。それがまた、驚くほどよく当たったものだった。
中堅を守りながら、捕手の出すサインもよく見ていた。「なぜ、あの場面であのバッターに、スライダーを投げたんだろ?」などとバッテリーの配球をよく洞察していた。
阪神時代の指揮官の故・野村克也監督は、捕手は扇の要、グラウンドの監督と言ったが、新庄さんは「野球をいちばん見られるのはセンター」と言っていた。
■「大丈夫!? 風邪ひかない!?」
沖縄の国頭で行われている秋季キャンプでは先日、こんなことがあった。