中日1位・ブライト健太 愛読書は「第二の父」から渡された伊坂幸太郎の小説
ブライト健太(外野手・22歳・上武大)=中日1位
50メートル5.8秒、遠投100メートル。並外れた身体能力を持った健太は、東京都足立区内の団地で生を受けた。父と母、弟の丈(17)との4人家族だ。
ガーナ人の父、アドゥ・ブライト・ジョンさんはサラリーマン。20代の頃に仕事を求めて来日し、日本語は堪能だ。母国ではバレーボール、陸上、ボクシングと幅広いジャンルのスポーツを続け、ボクシングはプロライセンスを取るほどの実力があったという。専業主婦の母・陽子さんも高校までテニスとバスケットボールをしていたスポーツウーマンだった。
健太の好物は母が作るスペアリブと父が作るガーナの郷土料理・ガーナシチュー。シチューはたまねぎやトマトをトロトロになるまで煮込んだ、辛味の強い料理だ。
「年に数回、父の気分が乗ったときに作ってくれる特別なご飯。父はとうもろこしの粉を練ったものを手で取って食べるけど、僕はお米で食べる。何杯もおかわりしてしまうくらい米が進みます」(健太)
実家では日本語と英語が入り交じった会話だというが、健太はこう言って苦笑いする。