GPファイナル中止、全日本選手権も開催不透明…羽生結弦&紀平梨花は北京五輪“ぶっつけ本番”も
9日に開幕予定だったフィギュアスケートGPファイナル(大阪)の中止が決まった。
新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」の感染拡大による外国人の新規入国停止の政府決定を受け、日本スケート連盟とスポーツ庁が協議。開催を見送った。
GPファイナルは各種目の年間王者を決めるだけでなく、今季は来年2月に開幕する北京五輪前哨戦の位置付けだった。出場を予定していた男子シングルスの宇野昌磨(23)、女子シングルスの坂本花織(21)らが上位に入れば、五輪代表に近づくはずだったが、選考の行方は全日本選手権(22日開幕=さいたまスーパーアリーナ)に絞られることになる。
その全日本選手権にしても開催は不透明だ。女子シングルスの紀平梨花(19=カナダ)、アイスダンスの村元哉中(28)・高橋大輔(35)組(米国)のように海外に練習拠点を置く選手たちに対しては、スポーツ庁の判断次第では、入国禁止や隔離措置を取られ、GPファイナルに続いて中止になる可能性もある。
日本連盟の選考規定では男女ともに3つある北京五輪出場枠のうち、全日本選手権の優勝者が最優先で代表に内定。2人目以降は全日本の2、3位、ISU(国際スケート連盟)公認の五輪シーズン最高得点の上位3人から「総合的に判断する」としている。