広島・坂倉将吾は2.8倍増5000万円でサイン 若手の給料“ジリ貧”球団で大幅昇給したワケ
飛躍の一年となった。
7日、広島の坂倉将吾(23)が年俸1800万円から、3200万円増の5000万円でサインした。
「若手のうちは給料が上がらない」といわれた広島としては奮発した印象だが、大幅アップにはもちろん理由がある。
プロ入り5年目で初めて規定打席に到達すると、打率はセ・リーグ首位打者を獲得したチームメートの鈴木誠也(27)とわずか2厘差の2位(打率.315)。本職は捕手だが、今季は打撃力を買われて一塁でも、捕手と同じ62試合に出場した。それだけ打撃を買われているのだ。
秋季練習では三塁を守るなど来季は幅広い起用も予想されるが、本人はあくまで捕手を「一番試合を左右するポジション」と位置付け、こだわりを持っているという。広島の正捕手である会沢翼(33)は今年6月に左ふくらはぎを故障し、内定していた東京五輪代表を辞退。8月末にはスタメンマスクに復帰したが、坂倉の持ち味である勝負強いバッティングは会沢にとっても脅威だろう。早くも世代交代の波が押し寄せつつある。
長らく4番に座ってきた鈴木が今オフ、ポスティングでメジャー挑戦。あいたその椅子に「4番・捕手」として座ることになるかもしれない。