王者・羽生結弦復活のSP! IOCと北京五輪組織委は“崖っぷち”だからこそ大喜び

公開日: 更新日:

 五輪選考会に辛うじて間に合った羽生には連日、スタンドのファンから拍手が送られているが、王者の復帰に胸をなで下ろしているのは、他ならぬIOC(国際オリンピック委員会)と北京五輪組織委員会だという。

 今回の北京五輪は、大会の機運も含めて盛り上がりに欠けるのは必至だ。すでに大会組織委はコロナ対策のため海外からの観客を受け入れず、チケット販売は中国本土の居住者に限定することを決定。集客面は仕方ないとしても、問題はテレビやインターネット中継の視聴者数だ。

■NHL派遣見送り、カナダ選手団ボイコットの可能性

 ここにきて、北米プロアイスホッケーリーグNHLはコロナの感染拡大を理由に所属選手の派遣を見送った。さらに、スキーを中心に冬季競技の有力選手が揃うカナダは、政府要人だけでなく、選手団のボイコットを検討しているといわれる。

 アイスホッケーやスキーは北米やロシア、北欧などを中心に多くの視聴者数が見込める。冬季五輪のドル箱種目で視聴者数が伸びなければ、死活問題になりかねない。

 そこへいくと、羽生は国内だけでなく、世界的にも注目度が高いアスリート。主催者側にとって貴重なコンテンツとあれば、羽生の3大会連続出場を祈るような気持ちで見ているに違いない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • その他のアクセスランキング

  1. 1

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  2. 2

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  3. 3

    卓球・張本智和がトヨタ自動車「入社内定」の裏側…両親の教育観とスポーツ界の不安定要素

  4. 4

    「羽生結弦は僕のアイドル」…フィギュア鍵山優真の難敵・カザフの新星の意外な素顔

  5. 5

    日本のアスリートと「向学心」に雲泥の差…《エリート選手に勉強不要》は世界の常識からズレている

  1. 6

    伊藤美誠がパリ五輪シングルス代表絶望で号泣…中国も恐れた「大魔王」はなぜ転落したのか

  2. 7

    IOC会長選に落選した渡辺守成氏が明かす「驚愕の敗因」…女性の一致団結に《屈服させられました》

  3. 8

    貴ノ浪が43歳で急逝 横綱・大関は「寿命が短い」本当の理由

  4. 9

    “ミスター・ラグビー”と呼ばれた松尾雄治さん 西麻布で会員制バーを切り盛り「格安なので大繁盛だよ」

  5. 10

    羽生結弦「30歳の挑戦」…プロ転向から2年半「毎回五輪での記録を更新する気持ちでやっています」【独占インタビュー】

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」