日ハム意識改革の裏に新庄監督の“手練手管” 若手個々への的確助言で効果ジワリ
中でも西川、大田とレギュラー2人が一度に抜けた野手は、若返りが急務。5年目の清宮(22)、4年目の万波(21)、2年目の五十幡(23)らの意識改革が何より必要だが、「若手たちの意識は変わりつつある。新庄監督が選手個々と話をして、うまくヤル気を引き出していると思いますね」とは球団OB。
■「デブじゃねー?」
新庄監督に「デブじゃねー?」と言われた清宮はオフに10キロ減量、体のキレを出そうと心掛けている。万波はこれまでのウエートトレーニングを一切やめ、代わりに体幹を鍛えるトレーニングをやって体を正しく使いたいと考えているそうだ。
「新庄監督は選手個々に的確な助言をしていると聞きました。例えば万波には『ホームランはいらない。セカンドの後ろに打つ意識を持て』とアドバイスしたそうです。万波は当たれば大きくても確実性に欠ける。アッパー気味のスイングを矯正するのが課題ですからね。新庄監督はコーチや球団関係者から選手個々の性格や特徴まで聞いたうえで、言葉を選んで助言している。万波がパワーより体の使い方を優先して考えるようになったのも、新庄監督の助言が大きいと思う」(前出のOB)
結果がどう出るかはともかく、新庄監督率いる日本ハム、まずは順調なスタートと言えそうだ。