日ハム意識改革の裏に新庄監督の“手練手管” 若手個々への的確助言で効果ジワリ
キャンプイン前日の1月31日、日本ハムは約40分間、Zoomで全体ミーティングを行った。
新庄監督が「あしたから本当の戦いが始まるので頑張ろう」とゲキを飛ばしたようにチームはいま、まさに“端境期”だ。
昨季後半に4番打者の中田(32)を巨人へ放出。オフには西川(29)、大田(31)、秋吉(32)を自由契約にした。あえて主力どころを放出、ポジションに穴をあけることによって、人為的に若手の成長を促す。昨年まで3年連続5位。戦うメンバーが固定され、内部の空気もよどんできたタイミングで、主力どころを一気に整理した。
同時に新たな指揮官として新庄監督を迎え入れた。
2011年オフはエースのダルビッシュ(パドレス)をメジャーに送り出しながら、新たに栗山監督を迎えた翌12年はリーグ優勝。前年までの5年間で6勝18敗だった吉川がこの年、14勝5敗とブレークしてダルの穴を埋めた。新庄監督が就任した今季、ごっそり抜けた主力どころの穴を埋めるような若手が何人か出てくれば、チームの新陳代謝は進む。