北京を「冬季スポーツ新時代の幕開け」とベタ褒め 五輪継続なら何でもアリIOCのご都合主義
誰もがそう思っているに違いない。
4日に開幕した北京五輪。その前日、北京市内で国際オリンピック委員会(IOC)の総会を開いたバッハ会長は「(北京は)史上初めて夏冬の五輪を開催する都市になる。世界の冬季スポーツの新しい時代の幕開けになる」と挨拶したが、何を言っているのか。
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■継続のためなら何でもあり
世界で感染爆発を起こした新型コロナウイルスは、姿を変えながら今も猛威をふるう。感染で五輪を欠場する選手が昨年の東京大会では多数いた。今回は女子スキージャンプ金メダル候補が代表から外れた。北京でも五輪関係者約300人の感染が判明している。
ゴリ押し開催は「コロナ禍」だけではない。東京では酷暑を懸念してマラソン・競歩の会場が札幌に移転されたが、男子マラソンは湿度80%以上で106人中30人が途中棄権。73位でゴールした服部勇馬は重い熱中症でダウンした。北半球の夏に開催するのは無理だという現実を世界の人は目の当たりにした。