北京を「冬季スポーツ新時代の幕開け」とベタ褒め 五輪継続なら何でもアリIOCのご都合主義

公開日: 更新日:

 誰もがそう思っているに違いない。

 4日に開幕した北京五輪。その前日、北京市内で国際オリンピック委員会(IOC)の総会を開いたバッハ会長は「(北京は)史上初めて夏冬の五輪を開催する都市になる。世界の冬季スポーツの新しい時代の幕開けになる」と挨拶したが、何を言っているのか。

【写真】この記事の関連写真を見る(17枚)

■継続のためなら何でもあり

 世界で感染爆発を起こした新型コロナウイルスは、姿を変えながら今も猛威をふるう。感染で五輪を欠場する選手が昨年の東京大会では多数いた。今回は女子スキージャンプ金メダル候補が代表から外れた。北京でも五輪関係者約300人の感染が判明している。

 ゴリ押し開催は「コロナ禍」だけではない。東京では酷暑を懸念してマラソン・競歩の会場が札幌に移転されたが、男子マラソンは湿度80%以上で106人中30人が途中棄権。73位でゴールした服部勇馬は重い熱中症でダウンした。北半球の夏に開催するのは無理だという現実を世界の人は目の当たりにした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇