高梨沙羅も犠牲者か…ジャンプ混合団体「失格者」続出に国際連盟“強豪国狙い撃ち”陰謀説
男子団体(直近5大会)も、ノルウェー(3)、ドイツ(4)、オーストリア(3)、フィンランド(2)、ポーランド(1)、スロベニア(1)、日本(1)と、今回の失格者の国だけで15個中、延べ11個のメダルを手にしている。
■「新種目メダルは強豪国以外に」
スキー団体の元役員が言う。
「卓球が五輪の正式種目になったのは1988年のソウル大会から。当初、個人戦の代表枠は各国3人だったので、中国は3つのメダルを独占し、各国から批判が出た。卓球の普及にはマイナスと判断した国際連盟は2012年ロンドン大会から代表枠を2人に減らした。昨年の東京五輪から採用された混合ダブルスで、中国が決勝で日本の水谷・伊藤ペアに敗れた時、国際連盟の役員は胸をなで下ろしたとも聞いた。卓球は中国のメダル独占が問題視されたが、ジャンプ競技も寡占に近い」
元役員は続ける。
「ジャンプは雪の多い欧州で盛んな競技だが、国際連盟はより多くの国にスキー競技を普及させたい。冬季五輪は出場国が少なく、継続が難しいとさえいわれていることも頭にあるでしょう。ジャンプの混合団体は新種目なので、強豪国以外にメダルを取って欲しかったはずです。今回は、金メダルのスロベニア以外、銀のロシア・オリンピック委員会、銅のカナダは五輪でも世界選手権でもメダルには無縁の国だった。失格者続出で結果として国際連盟の思惑通りになったわけです」
失格したドイツやノルウェーの選手は、従来の検査とは違うやり方だったと語っている。検査担当者は国際連盟から派遣されているだけに、「強豪国が狙い撃ちされた」との声も海外メディアからは上がっていた。