担当したライバルが蹴落とされないかヒヤヒヤ…そして気になる自分の評価

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 キャンプ地に来て真っ先に見たのは、自分が担当した若手外野手さ。

 数年前からレギュラーに。俊足だし、バッティングもいい。フリー打撃では右に左に鋭い打球を飛ばしてた。

 スカウトは自分が推薦して獲得に至った選手が、チームの主力として活躍してくれることが何よりうれしい。オレも含めて1年ごとの契約だから、担当した選手が結果を出してナンボ。いつまで経ってもファームでウロウロしてるようじゃ、ご苦労さんと言われたって仕方がないんだ。

「どうです、アイツ、ボチボチ、中軸でいけるんじゃないスか?」

 こう言って担当した選手を指さしながら横の部長に水を向けると、「確かに、良くなってるな。けど、新しく入ってきたのも、なかなか面白そうじゃねーか」と、同じ組でフリー打撃をする選手をアゴで指し示したんだ。

■気になる自分の評価

 見ればオレが担当した選手とポジションの重なる新人外野手。彼は「即戦力」って触れ込みでマスコミも盛んに取り上げている。

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