74試合で驚異の34本塁打!“最強助っ人ブライアント”にも泣きどころが
東京ドームは1990年当時、センターのポジションの真上に大型のスピーカーが設置されていた。
打球を当てる選手がいないことが前提で天井からつるされていたのだが、ブライアントはそこに当てる認定本塁打を放ったように、とにかく打球の角度が他の選手とまったく違う。
投手は自分たちの練習が終わるとよく、外野でフリー打撃の打球を処理したりする。ブライアントの打球はとんでもない角度で高く打ち上がってスタンドに入ることがほとんどだから、そんなに忙しくない。けれども、たまに飛んでくる打球はものスゴいラインドライブがかかっているから、怖いことこのうえなかった。
■「イエス、サー!」
俳優でコメディアンのエディ・マーフィに似ていることから、愛称は「エディ」。エディ・マーフィ同様、明るく陽気なブライアントが気にしていたのが三振の多さだった。
74試合で34本塁打は突出していたが、91三振も同様に飛び抜けた数字だった。三振が多いときはさすがに落ち込む。