謹慎解けてシャバに出た元大関朝乃山 ゆっくり顔を上げてみろ、あれが幸せの黄色い…
同じ違反で阿炎が3場所出場禁止で済んだのに倍の6場所。大関の自覚に欠けると厳しい処罰を受けた。6場所休めば番付はどんどん下がるから大関の自覚を欠いても許される。大銀杏も結えぬ。前下がりもない。デビューした時と同じ三段目からの再出発なのだ。
朝乃山。四つ相撲の正攻法にあぐらをかいて天狗になったな。一から出直す気で土俵に上がれ。
「はい、まず勝って懸賞金を受け取る時は拝んで両手で受けます」
三段目で懸賞金が付くかバカ。1年休みゃおまえは浦島太郎だ。上位陣の顔触れはガラリと、
「代わり映えしませんね。正代とか貴景勝とか」
大関の自覚が足りんやつばかりだ。あいつらと同じ轍を踏むなよ。
「もう踏みましたから」
そうか……、さあ名古屋場所初日だ。場所についたら、ゆっくりと顔を上げてみろ。おまえがシャバに出ていつ帰って来てもいいように、遠くからでも目立つ「幸せの黄色いマワシ」を張り巡らして、みんな待っていてくれるぞ!