近藤健介の一軍復帰前倒しで日本ハム“野手トライアウト”再激化! 浅間と万波は正念場
右脇腹肉離れで5月5日に登録抹消されていた日本ハムの近藤健介(28)の一軍合流が前倒ししそうな気配だ。
当初の球団発表では実戦復帰まで約8週間かかる見通しだったが、予定よりも2週間早く、17日からの楽天・二軍との3連戦で復帰。「1番・中堅」でスタメン出場した19日は3打数2安打と順調な復調ぶりを示している。
そこで再び加熱しそうなのが野手の一軍争いだ。新庄剛志監督(50)は今季を「トライアウト」に定めているが、昨季まで5年連続出塁率4割超の近藤だけは別格。チームの精神的支柱として、「センターに求める資質は指示(を出すこと)」と、中堅の経験がほとんどない近藤にそのポジションを任せていた。
近藤が負傷離脱すると、中堅の穴を松本剛(28)が埋め、左翼は浅間大基(25)、右翼は万波中正(22)が固定されつつあるが、新庄監督は「近藤君が戻ってきたら、また打順が変わってくる」と話すなど、近藤が一軍復帰すれば、外野の1枠が減ることになる。
現在パ・リーグ首位打者(.350)の松本は外せないだろうから、浅間、万波ののどちらかがスタメンの機会が減るのは間違いない。近藤が出場する可能性がある指名打者も含めて、レギュラーを狙う選手にとっては正念場を迎えることになる。
そんな中、行われたこの週末のロッテ3連戦は、打撃が奮わず3連敗。浅間は17日こそ2安打1打点をマークしたが、万波、今川、清宮といったレギュラー候補はいずれもパッとしなかった。
予定よりも早い近藤の一軍復帰がナインへのカンフル剤になればいいが……。