巨人に「飛ばないボール元年は惨敗」の黒歴史…本塁打が12球団250本以上減少の不吉
■2005年本塁打数は前年の259本から186本に
全球団の使用球が「低反発球」に統一された05年も苦しんだ。
本塁打数は前年の259本から186本に減り、打率は.275から、.260に。前年の3位からBクラスの5位に順位を落とす惨敗となった。統一球導入から1年後の12年、低反発球採用から2年後の07年にはリーグ優勝を果たしているが、「ボールが飛ばない元年」はいずれも対応できず、苦しんでいることが分かる。
今季の巨人は21日現在、71本塁打。12球団でヤクルト(72本)に次ぐ2位と少なくないものの、打率.241はリーグワースト2位。巨人OBで評論家の高橋善正氏がこう言った。
「ソフトバンクとの交流戦3連戦で挙げた7得点がすべてソロ本塁打だったことが象徴的。結果は1勝2敗だったが、打線につながりがなく、今のメンバーはほとんど足が使えないから、得点のバリエーションが乏しい。全体で250本以上も減少していることは、特に本塁打に依存している巨人に影響が出る。その強みでさえ、ヤクルトに先をいかれているのだから、独走を許して当然かもしれない。補強に頼り、一発頼みのチームづくりをしてきた原巨人のもろさと言っていいと思う」
巨人は21日も11安打を放ちながら、ウォーカーのソロ本塁打による1得点に終わり、最下位DeNAに競り負けた。