フェンシング日本代表“沖縄レジャー合宿”発覚 問われる武井壮会長と太田雄貴前会長の責任
現在はIOC(国際オリンピック委員会)委員やOCA(アジアオリンピック評議会)のアドバイザリーなど、スポーツ界の中枢で活動しているが、今回の一件ではダンマリを貫いている。
太田氏は2008年北京五輪で日本フェンシング史上初のメダルを獲得し、日本で同競技の知名度アップに貢献した立役者。現役引退後はフェンシング協会の理事や会長を歴任した。
かつてフェンシング協会は不正経理が横行。太田氏は組織改革に着手したものの、選手に「自腹遠征」を強いるなど、むしろ財政は悪化した。当時、太田氏は「JOCからの助成金が減った」など説明していたが、今回はその助成金を選手側が悪用。協会も報道が出るまでレジャー合宿の実態に気付かなかったのか、あるいは黙殺していたのか。いずれにせよ、太田氏の下、組織が健全化したとは到底言えまい。
今回の一件、太田氏も知らぬ存ぜぬは通らないのではないか。