巨人2年目は開幕を二軍で迎え、3年目は登板機会がさらに減った
そして10月6日、ナゴヤ球場の中日戦に勝ってリーグ優勝。11.5ゲーム差をひっくり返した勝利は「メークドラマ」と言われることになる。私はシーズン終盤にかけてリリーフとして4試合、計9イニングに登板して5安打3失点、13奪三振、防御率3.00だった。
■イチローとニールを抑えて、いい流れだと思ったが…
日本シリーズもベンチ入り。相手は近鉄時代の恩師である仰木監督が指揮を執るオリックス。得点源は3番イチローと4番ニール、この年の首位打者と、本塁打と打点の2冠王だった。
初戦で河野さんがイチローに決勝本塁打を打たれると、2、3、4戦は私がイチロー、ニールを迎える場面で登板。3試合とも2人を無安打に抑えるなど、シリーズは計4イニングを投げて2安打無失点だった。3試合続けて投げたため、「ちょっと連投になってるから、次は東京ドームの6、7戦で」とコーチから告げられ、5戦目はベンチ入りしなかった。
巨人はオリックスに1勝4敗。日本シリーズは5戦目で決着がついたため、東京ドームでの登板はなかったものの、最後にイチローとニールを抑えて3年目に向けていい流れができたように思った。が、巨人での3年目は2年目以上に登板機会が減ることになる。(つづく)