大鵬は巡業で大関5人を相手に稽古「口の中に水を含めば長い相撲が取れない」
2年8カ月ぶりに再開された巡業が終わった。コロナ禍で手探りの中、まずは関東で5カ所だけだが、連日多くの観客でにぎわった。
初日の立川巡業(5日)では、マスク姿ながら力士との写真撮影会も行われ、名古屋場所優勝の逸ノ城が人気だった。コロナによる休場者がいて、場所後の休みや隔離が終えたばかりの力士も多く、稽古が軽めだったのは仕方ないかもしれない。照ノ富士が若元春に、貴景勝が豊山にぶつかり稽古の胸を出し、ぶつかる両力士が早々とへとへとになっていた。
私が相撲担当になった1980年代初めは、まだ「巡業で稽古を見るのが相撲通」とされ、先輩記者から、大鵬が大関5人を次々と相手にして激しい稽古をしたという話を聞いた。