守備の要ベラスケス離脱は大谷にも大打撃…残り登板は「打たせて取る」から奪三振狙いへ
投打とも規定数到達を目指すエンゼルス・大谷翔平(28)にとっては不安材料になりそうだ。
内野の要である遊撃を守ってきたアンドリュー・ベラスケス(28)が日本時間15日、右膝半月板損傷で今季絶望となったからだ。今季、エ軍に加入してキャリアハイの125試合に出場、安定した守備と機動力(チーム最多の17盗塁)で定位置を確保した。
中でも守備力はメジャーでもトップクラスといわれ、1試合あたり守備でどれだけの失点を防いだかを示すUZR150(150試合換算)の値は3.0でア・リーグ遊撃手部門5位。大谷以外は崩壊状態の投手陣を守備で支えてきた。
代わって遊撃で起用されたフレッチャーも守備力には定評があるものの、UZR150は1.9と、ベラスケスとは比べものにならない。加えて11日のアストロズ戦で死球を受けた右手首の痛みが収まらず、不安を抱えている状態だ。
大谷は規定投球回(162)まで残り21イニング。次回18日のマリナーズ戦から4試合に登板予定で、1試合あたり5回3分の1を投げればクリアできる計算だ。登板予定が1試合増えて1試合あたりの投球回数のノルマが緩くなったことに加え、守備の名手が離脱した以上、打たせて取るよりも奪三振を狙った方が得策だ。