雨中に両チーム計8本塁打の乱打戦も…“主役”ヤクルト村上は音無し蚊帳の外
ヤクルトの優勝マジック4で迎えた23日の2位DeNA戦。雨天にもかかわらず、神宮球場には2万9402人のファンが詰めかけた。
降雨によって3度も試合が中断となったが、球場を後にするファンはほとんどいなかった。村上宗隆(22)の日本人最多本塁打となる56号が飛び出す瞬間を心待ちにしていたからだろう。実際、村上が打席に立つと大歓声が沸き、スタンドのファンは一斉にカメラを向けていた。
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この日は両チーム合わせて8本塁打を含む23安打の乱打戦だった。しかし、肝心の村上は六回まで3打数無安打と沈黙。7点を追う九回1死走者無しで4度目の打席が回ってくるも、敬遠に近い四球で歩かされ、さすがに帰路につくファンもいた。
これで16日の中日戦から27打席連続ノーアーチ。主砲の足踏みもあって、チームは6対8で敗れた。マジックは変わらず4のまま。最短Vは25日のDeNA戦(神宮)に持ち越しとなった。
両チームの打線が次々に花火を打ち上げる中、ひとり蚊帳の外だった“主役”にとって、ガマンの試合が続いている。