高橋治之元理事は3度目の逮捕…“人質司法”で五輪汚職捜査は「無限ループ」なのか

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次は「ADKルート」

「高橋容疑者は20日後にまた勾留期限を迎えることになるが、早くも『次はADKルート』で再逮捕だろうとみられています」(大会関係者)

 広告大手「ADKホールディングス」にも大広同様に、高橋容疑者が販売協力代理店に選ばれるよう便宜を図った疑いが出ている。すでに特捜部の家宅捜索を受けた駐車場大手「パーク24」のスポンサー契約に関するもので、ADKは8年半にわたり高橋容疑者にコンサルタント料計5000万円を支払った疑惑だ。パーク24の社外取締役には日本オリンピック委員会の竹田恒和前会長が名を連ねている。

 五輪汚職の闇は底なしだ。捜査はいつまで続くのか。

「高橋容疑者の勾留期限のたびに再逮捕が続く可能性がある。4回転、5回転とあと半年は続くんじゃないかという見方もあって、年内は拘置所から出てこれないんじゃないか。先週、五輪の公式ライセンス商品として大会マスコットのぬいぐるみを販売した『サン・アロー』が、高橋容疑者側に資金提供した疑いが浮上した。捜査はスポンサー企業からライセンス契約の企業に及んでいる。ライセンス契約企業は50社以上あります。いったいどこまで行くのか」(前出の大会関係者)

 高橋容疑者が否認を続ける限り、“人質司法”で捜査は「無限ループ」ということか。政界ルートはどうなる? 27日の安倍国葬に参列した森元首相は弱々しく杖をついて歩いていた。特捜部への“見逃し”アピールもあったか。

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