著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

GKシュミットは「真司君が来てサッカーを楽しむことの大切さを再認識した」と語った

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 ベルギー1部のシントトロイデンがオイペンに惜しくも0-1で敗れる試合を生観戦した翌3日。クラブの練習場に赴き、トレーニングの様子を取材した。

 先発した岡崎慎司シュミット・ダニエル、橋岡大樹の3人はダウンに務め、途中出場だった香川真司とケガから回復途上にある林大地はフルメニューを消化した。

■3年ぶりに対面した香川の笑顔が印象的だった

 印象的だったのは、香川の笑顔。日本代表やドルトムント、マンチェスターU、ベシクタシュ時代の彼とは何度も話したが、苦境に直面して厳しい表情を浮かべる姿が目についた。

 が、今はサッカーができる喜びを心から感じているようだ。

 10月3日のシントトロイデンは穏やかな晴天に恵まれた。練習は午前11時からということで、駅前のホテルを午前10時半頃出て、歩くこと約10分。クラブの練習施設に到着した。

 ここはトップとユースの両方が使っているということで少し手狭だが、サウナもあってリフレッシュはできるという。香川やシュミットらサウナ好きの選手たちは頻繁に利用しているらしい。

■香川の華麗な技術と創造性は錆び付いていない

 この日は試合出場組とそれ以外に分かれたメニュー。岡崎らはランニングとストレッチをしただけで30分ほどで上がり、香川や林らは昼過ぎの12時半までみっちりとボールを蹴り、ラストのシュート練習まで120%のエネルギーで向かっていた。

 パス交換やゲーム形式の練習を見ていると、香川の技術の高さがよく分かる。

 ハリルホジッチ監督が率いていた代表時代、千葉・秋津で香川と清武弘嗣(C大阪)が2人だけで練習している際、ボールがピタッと足に吸いつくのに驚かされたものだが、5~6年が経過して33歳になった今でも、華麗なテクニックと創造性は間違いない。

 しかも、林ら若手とも楽しくやっている様子が随所に窺える。

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