32アンダーの新記録が飛び出す国内男子の“裏事情”…世界基準とかけ離れた会場選びの弊害
今週、月曜日のスポーツ各紙を見ると、ゴルフ記事が載る紙面トップはほとんどが「山下美夢有のV締め」。「比嘉初賞金王」のトップもあったが、C・キム(米)が出した32アンダーの日本新記録(72ホール)は小さく報じられていた。
日本選手ではなく、外国人選手の快挙は話題性に乏しいと考えたのだろうか。それとも、「ラグビーのスコアのようなアンダーパーが出るのはおかしい」と主催者や会場への配慮もあって、スポーツ紙はあえて取り上げなかったのだろうか。
男子の「カシオワールド」最終成績は通算32アンダーを筆頭に21アンダー以上が7人。15アンダー以上は23人もいた。
「ゴルフはコースとの戦い」である。易しいコース、言い換えればバーディーがたやすく取れるコースで勝っても選手のレベルは上がらない。タフな強いコースでプレーしないと、いつまでたっても強い選手は育たない。
そんなことは分かりきっているはずなのに、世界に通用するコースで開催する試合はなかなか増えない。いまだにツーグリーンの試合もあり、世界基準と大きくかけ離れている。これだけは早急にやめてもらいたい。