最終戦35オーバー最下位の西郷真央はドライバーイップスか…「今はティーショットに恐怖が」
【JLPGAツアー選手権リコーカップ】
(宮崎・宮崎CC=6487ヤード・パー72)
地獄を見るのか。
女子プロの今季最終戦は年間女王の山下美夢有(21)の優勝で幕を閉じた。この大会で通算35オーバーの最下位だったのが西郷真央(21)だ。
今季序盤は10戦5勝の実力者が大会ワーストコース記録をつくった原因はドライバーの不調だ。フェードが持ち球ながら、9月末の日本女子オープンの頃からフック球に悩みだし、最終戦は第一打にスプーンを使ってもフェアウエーに置けず、アイアンも左右に曲げた。
予選落ちがない大会なので、あんなにひどいスコアになったわけだが、当の西郷は「原因はわかっているが修正できなかった。今はティーショットに恐怖がある」というから深刻だ。
そこで懸念されるのがドライバーのイップスだ。イップスとは、心の問題がスポーツの動作に支障をきたし、思い通りのプレーができなくなる運動障害だ。ゴルファーならパットのイップスはよく聞くが、ドライバーで苦しむ者も少なくない。例えば、男子の倉本昌弘(67)や丸山茂樹(53)、田中秀道(51)は、この病に苦しんだ経験がある。