ヤクルト村上に「3年18億円」ポン! 3年後ポスティングまで確約した球団のソロバン勘定
■村上もメジャー行きは3年待ったほうが得策
その一方で、メジャーへ「行けるなら早く行きたい」という村上にとっても、今回の契約はメリットが大きい。メジャー挑戦まで最長3年と区切りをつけられただけでなく、より早い段階で大型契約を結ぶことができるからだ。
18年、23歳で渡米したエンゼルスの大谷翔平(28)は、25歳ルールによってマイナー契約しか結べなかった。25歳未満で米移籍すると、FAになるには最低6年を要する。
契約面だけを考えれば急がば回れで、米国で6年も我慢するより、日本で3年待ったほうが得策なのだ。
さらに村上は、25歳ルールが撤廃されれば、2年後の24年オフのメジャー挑戦も認められた。この日の記者会見で「来年はとにかくすごく大変な一年になる。まだ経験したことのないリーグ3連覇や(来年3月の)WBC、うまくいくことばかりじゃないですが、必死に頑張りたい」と意気込んだ村上。球団と双方でWIN-WINの決着になったといえそうだ。