藤浪が1年総額5.5億円でア軍入団も 見据えるは目先の出来高100万ドルより今オフの1000万ドル
人件費を抑制するため、出来高払いを渋るケースもある。昨季は既定の出場試合数(2021年と22年合わせて1100打席など)に達すれば23年の契約が自動更新されるエルビス・アンドラス(34=ホワイトソックスからFA)に出場機会を与えず、8月17日に契約を解除した。ポストシーズン進出が絶望的になり、若手主体のチーム編成に転換。年俸約20億円の高給取りとの再契約を早々と見送ったのだ。ア軍は戦力の上積みはなく、下馬評では早くも最下位の位置付けに。チームのポストシーズン進出が早々と絶望的になれば、藤浪の登板機会も減り、ボーナスを満額手にできないかもしれない。
しかし、藤浪にとって100万ドルの出来高はさして重要ではない。複数球団からオファーを受けながら、ア軍と1年契約を結んだのは、あくまで先発としてチャンスをもらえるからに他ならない。今季、先発して2ケタ勝利などの結果を残すことができれば、オフに年俸1000万ドル(約13億円)級のオファーが届く可能性もある。目先の出来高よりも、来季以降の大型契約を見据えているのだ。