球団身売り中止で…大谷翔平に「生涯エンゼルス」浮上! モレノ・ジュニアと悲願の世界王者へ
昨季、エ軍の年俸総額は1億7500万ドル(約228億円)。モレノ・オーナーは年俸総額の基準額(今季は2億3000万ドル=約303億円)を超えると科されるぜいたく税の支払いに難色を示しているといわれるだけに、争奪戦に発展すれば金満球団とは勝負にならないとみる日本のスポーツメディアも少なくないのだ。
もっとも、モレノ氏は24日に球団を通じて出した声明で「このオフシーズン、我々の年俸総額は球団史上最高額となっており、世界一奪回の目標を達成したいと考えています。私たちはエンゼルスの次章を楽しみにしてます」と、改めて球団経営への意欲を示した。
野球文化学会会長で名城大准教授の鈴村裕輔氏がこう言った。
「モレノ・オーナーが身売りを撤回したのは、大谷の存在が大きかったからでしょう。大谷は投打とも戦力として計算できるだけでなく、本拠地エンゼルスタジアムには日米の企業からの広告が増加するなど、球団ビジネスにも貢献しています。唯一無二の存在である大谷のいる球団を売却すれば、経営者としての晩節を汚しかねません。現代のベーブ・ルースともいわれる大谷をあっさりと手放せば、長らく呪縛に苦しめられたレッドソックス同様、球団史にも汚点を残すことにもなる。エ軍は今季途中から契約延長の交渉に入り、大谷の囲い込みを図るはずです」