球団身売り中止で…大谷翔平に「生涯エンゼルス」浮上! モレノ・ジュニアと悲願の世界王者へ
仮に今季のエ軍がポストシーズン進出争いから早々と脱落して7月末のトレードデッドラインまでに若手有望株との交換で他球団に放出する可能性もあるが、「オフにエ軍が再び、大谷の獲得に乗り出すはずです。メジャーではトレードで放出しても、FAで再契約するのは珍しいことではありません」(鈴村氏)。
■後継者は2人の息子
そもそも、大谷が他球団に移籍するのは現実的ではない。
「他球団の条件提示はともかく、大谷本人がエンゼルス残留を熱望することは十分に考えられます。エ軍であれば、大谷が希望する二刀流でのプレーを引き続き容認すると思われますが、他球団がエ軍のように寛容な姿勢を見せるのは考えにくいことです。エ軍は現時点で3月のWBC日本代表への派遣を認めるなど、可能な限り大谷の意向を尊重しています。これまで通り二刀流を貫くのはエ軍以外になく、大谷は生涯エンゼルスでのプレーを決断する可能性はあります」(鈴村氏)
さらにモレノ・ファミリーの事情が好転したことも大谷の残留を後押ししそうだ。モレノ氏は今年8月で77歳。昨夏、球団の身売りを決めたのは自身の後継者が不在だったことも原因のひとつとされてきた。複数の米メディアによれば、ここにきて長男ブライアン氏、次男リコ氏の2人が父親の後を継いで球団経営に転じる決断をした。両氏とも幼少の頃からモレノ氏に帝王学を伝授されてきたといわれ、中でもブライアン氏は不動産業や飲食業など幅広く手がけ、広告業で財を成した父親同様、ビジネスで成功を収めている。早ければ今季中にも2人の息子が球団フロントに加わり、世襲が行われるという。
大谷は将来的に世代交代を果たす「モレノ・ジュニア」のもと、念願の世界一を目指すことになる。