侍ジャパン投手陣は中継ぎより先発陣に不安アリ…佐々木朗希いまだWBC球に四苦八苦
「ワンポイント(継投)がないので、その投手の枠は必要なくなった。左や右より、ボールの良さで選ぶなど(スタッフで)話し合って、先発をやりながらリリーフもできる投手を選んだ」
■リリーフ左腕1人はごもっともだが…
会見で栗山監督は「リリーフ左腕が松井1人だが、その意図は?」という質問に、こう答えた。
確かにリリーフ左腕は1人だけだが、栗山監督が言うようにWBCはワンポイントが禁止。「1イニングならボールの勢いで押せる」というスタンスはもっともかもしれない。
本当の問題は中継ぎよりも、むしろ先発陣ではないか。この日、発表された投手15人中、先発は10人。ある球界関係者は「全員が実力を十分に発揮できるかどうか」と、こう続ける。
「栗山監督ら首脳陣は、大谷、ダルビッシュ、佐々木、山本の4人を先発。あとの戸郷、伊藤、今永、高橋宏、宮城、高橋奎は第2先発と位置づけている。ただ、先発4人のうち3人に不安がある。大谷とダルビッシュはメジャーリーガーなので、いつチームに合流するか不透明。それに、先発投手としての役割をきちんと果たせるか疑問です。現に大谷は、すでにエンゼルスから制限がかかっている。最初の登板は球数を極力抑えてもらいたいようですから」