侍Jは投手中心でWBCへ…吉田正尚&近藤健介のザル守備は「守り切る野球」のアキレス腱
侍ジャパンに選ばれた30人のうち、投手は想定より1人多い15人となった。増員理由について栗山監督は「投手を中心にしっかり守って我慢しながら勝ち切っていく形」と説明した。
■遊撃は源田1人
その分、野手陣は手薄になった。中でも遊撃手は源田1人で、控えは阪神では二塁にコンバートされる中野だけだ。外野手にしても、守備に定評があるのは鈴木とヌートバーの2人では心もとない。
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言う。
「『野球は投手』というし、元投手コーチの立場からすれば、栗山監督が投手を多く選出した気持ちは理解できる。ただし、内野の要ともいうべきショート問題は気になるところ。本来は巨人の坂本がサポートメンバーとして控えていたら心強かったが、中野は昨季遊撃で12球団ワーストの18失策と遊撃の守備に不安がある。阪神の岡田監督も『今年はセカンド。キャンプではショートはやらせない』と言ってましたから。基本的に遊撃は何があっても源田が守り通すしかないけど、ケガをしたり、極度の打撃不振に陥ったらどうするつもりなのか」