WBC侍J最大の不安は“熱中先生”栗山監督 ダルの苦言「気負い過ぎ」がピッタリのアタフタぶり
頭を抱えているに違いない。侍ジャパンの栗山英樹監督(61)のことだ。
日本時間5日、WBC出場が決まっているエンゼルスの大谷翔平(28)の日本代表への合流時期について、同球団のミナシアンGMが「おそらく3月1日(日本時間2日)に日本へ向かうことになる」と言及。早くても侍Jが練習(1~2日)、壮行試合(3~4日)を行う名古屋からの合流となり、栗山監督が熱望していた2月17日からの宮崎合宿不参加が決定的となった。
今大会は大谷を含め、5人のメジャーリーガーが侍メンバー入り。「世界一だけを目指す」と息巻いている栗山監督は「(WBC主催の強化試合が行われる)大阪(3月6、7日)からじゃ無理。いきなり本番で使えなくなってしまう。ケガをしてしまう」と、メジャー選手たちの早期合流を求めていたが、合宿からの参加を表明したダルビッシュ有(36=パドレス)を除き、大谷、鈴木誠也(28=カブス)、吉田正尚(29=レッドソックス)、ヌートバー(25=カージナルス)の4人は、大会初戦(9日)直前の合流となるのが確実。メジャー組を中心とした先発ローテやスタメンの構想を描いていた栗山監督は、練り直しを迫られている。
「メジャー組は大会ルールにより、壮行試合(ソフトバンク、中日との4試合)に出場できないため、NPBは彼らの実戦出場の容認を求めて主催者のWBCIと交渉していた。しかし、ダルビッシュを含めて壮行試合出場がかなわなくなったため、侍Jを管理するNPBは先週、12球団と臨時理事会を開催。宮崎合宿に代替選手を派遣してもらうべく、12球団に頭を下げた。ダルビッシュを除くメジャー組は米国でオープン戦に出場するとはいえ、事実上、ぶっつけ本番になる。時差ボケの問題や故障のリスクが高いため、彼らが実際に来日して状態を把握しないことには、起用の方針を決められない。栗山監督は頭も胃も痛いですよ」(球界OB)