橋上秀樹(2)「慎重になり過ぎて思い切ってバットを振れない選手が多かった」

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 2点ビハインドで迎えた八回、井端(中日)、内川(ソフトバンク)、阿部(巨人)の3連打から同点に。その裏に田中(楽天)が3連打を浴びて勝ち越しを許したが、日本はここから驚異的な粘りを見せた。

 九回、鳥谷(阪神)が四球で出塁すると、2死後、井端の打席の初球に二盗に成功。そして、井端の適時打で試合を振り出しに戻し、延長十回、中田(日本ハム)の犠飛で逆転勝ちした。

「王建民を攻略できなかったのは予想以上にデキが良かったのもありますが、日本の打者が慎重になり過ぎたからです。台湾戦に限ったことではありませんが、ボールを見過ぎて、思い切ってバットが振れず、開き直れない選手が多かった。一発勝負では慎重にいくよりも開き直った方が結果が出やすい。短期決戦では慎重になり過ぎて自分の打撃ができず、『デフレスパイラル』から抜け出せないまま終わってしまう選手も少なくない。終盤に台湾投手陣を攻略した鳥谷や井端らは何かのタイミングで吹っ切れて大胆にいけたのでしょう」

■チャーター機内で松田、中田が大はしゃぎ

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