中日・涌井秀章が明かす“電撃トレード”の舞台裏と立浪監督の期待
一年一年しっかり結果を
──連日のブルペン入りの意図は?
「シーズン中は投げ込みやフォーム固めをできないので。この時期に徹底してピッチングで体をつくっていこうと。全身を使って投げているので、疲れは出やすいですね」
──体が早く開かないための新フォームを模索するなど、進化を遂げようとしています。
「もちろん。やっぱりスピードはもっと出したい。まずはスピード。そうしたらもっと楽に抑えられると思うので。そのために体全身を使って投げられるようなフォームに変えたんです」
──昨年痛めた右手中指の状態は?
「感覚は普通に戻っているとは思いますけど、一年間しっかり投げてみて、どんな影響が出るか。去年は復帰して4試合しか投げていませんから。でも、(病院の)先生は『投げ続ければ感覚が戻ってくる』と言ってくれています」
■50歳まで頑張りたい
──かつて目標は「50歳まで現役」と話したことがあります。
「プロ入りした時の目標設定で、たぶんふざけていたと思うんですけど。やっぱり、山本昌さんが50歳までやったので、そこまでやれるように頑張りたい。むしろ、この年になってからそういう気持ちが強くなっています。でも、あと何年だ? ……13、14年って考えたら果てしないですよね、まだ(笑)。ようやく折り返したくらいですから。現実味はないですけど、一年一年しっかり結果を残していけば、そこまでできると思っています」
(聞き手=杉田帆崇/日刊ゲンダイ)