大谷翔平の制球力向上に強力援軍! 旧知の動作解析専門家がエ軍投手コーチ補佐で加入
■制球力向上ならタイトル独占まである
同氏は大谷のように故障から復帰した投手のフォーム改良に実績があるだけでなく、動作解析から分析した各投手の情報をもとにした制球力向上にも定評がある。
大谷同様、同施設と契約し、オフに汗を流しているマリナーズのベテラン左腕ロビー・レイ(31)は、ダイヤモンドバックスとブルージェイズに所属した20年の12試合で2勝5敗、防御率6.62。与四球率7.84と極度の制球難に陥ったのが原因だ。
その年のオフ、ヘゼル氏とともに投球フォームの見直しを行った結果、32試合で13勝7敗、防御率2.84、248奪三振と結果を残した。与四球率は2.42と改善し、ア・リーグのサイ・ヤング賞に選出された他、最優秀防御率、最多奪三振のタイトルを獲得した。
昨季、大谷の与四球率2.39はリーグ15位。与四球率1点台だったのは昨季、ア・リーグのサイ・ヤング賞右腕アストロズ・バーランダー(1.49)、パドレス・ダルビッシュ(1.71)ら、いずれもメジャーを代表する投手ばかり。
シーズンを通じて専門家によるフォームチェックを受ける今季は投球の安定感が増しそうだ。