侍J打線に専属スコアラー不在…WBCライバル国の分析・対策は“選手任せ”の不安不吉
この日のオリックス戦では、前日までの全5試合で4番を担った村上が、6番に降格。それでも1打席目に実戦初本塁打となる3ランを放つと、山川にも実戦初安打と初本塁打が飛び出した。
これが目覚めの一発となればいいが、球界OBは「強化試合では阪神、オリックス相手に大量点を挙げたものの、打線は本番に向けて一抹の不安がある」と、こう続ける。
「今大会は、これまでNPB球団から派遣されていた専属スコアラーが不在。相手国の分析と対策は、ほぼ村田バッテリーコーチがやっているそうです。最近はトラックマンなどの導入で対戦相手のデータを取りやすくなっているとはいえ、コーチひとりで十分な分析と対策ができるのかどうか……」
村田コーチは宮崎合宿中、相手打者の対策を聞かれ「一番は投手が投げたい球を投げてもらえるように。迷ったり行き詰まったりしたときにデータを活用したい」と言っていたし、吉村打撃コーチも「できる限りのサポート、アドバイスをしていくが、本番まで時間がない。選手自身が自分を信じて、集中し、能力を上げて、フォア・ザ・チームでやってくれると信じている」と話していた。