ダルビッシュの「泰然自若」とヌートバーの「分相応」…間違いなく侍Jに好影響を与える
WBCが開幕した。それに先立ち、3日の日本代表と中日との壮行試合で始球式を務めさせていただいた。ご指名をいただいたからには、みっともない姿はさらせない。こっそり壁当てをして臨んだ。結果はストライク。マウンドを降りると、村上宗隆(ヤクルト)が「ナイスボールでした!」とグータッチで迎えてくれた。
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投手コーチを務めた前回、2017年のWBCは準決勝でアメリカに敗れた。今でも悔しい。リベンジ、頼んだよ。そんな思いを込めてボールを投げたが、選手には必要以上に気負うことなく、自分の能力を発揮することだけに集中して欲しいというのが本音だ。
6年前に経験したから分かる。世界一を決める短期決戦の国際大会。選手が感じる重圧は想像以上のものがあった。ピンチを脱してベンチに戻ってきた千賀滉大(現メッツ)が、たった1イニングで「もう勘弁してください」とへたり込んだ姿が忘れられない。