甲子園常連校はこうして球児を名門大学へ“ねじ込む”…進学かプロかは監督が決めるケースも

公開日: 更新日:

「強豪校のAは明大への進学が決定しています。正直、実力が伴っているとは言い難いけど……」

 さるスカウトはため息交じりにこう言った。

 球児やその保護者が高校を選ぶ際、必ずと言っていいほど野球部員の進学実績までチェックする。特に、複数の高校から声がかかるような野球エリートは、いくら特待生で授業料が免除になろうと、有名大学や社会人チームに何人入っているのか、指定校枠はあるのかが学校選びにおいて大きなウエートを占める。だからこそ、選手の進学先を用意するのも高校野球の監督の重要な仕事だ。

 プロも注目するような選手ともなると、すでに大学から“内定”を得ているケースが少なくない。モノをいうのはコネだ。監督同士に特別なつながりがある場合はもちろん、たとえば、下級生に有望株がいる場合、「今年この子を取ってくれたら、来年は……」といった密約が交わされることもある。いわゆる“抱き合わせプラン”で、冒頭のスカウトはAについてはその恩恵を受けたとみている。

 今でも「監督が絶対」という姿勢の強豪校の指導者は少なくない。いまだ進学かプロ志望か、その決定すら監督が決める高校がある。それどころか、おまえは「A大」、おまえは「B大」といった具合に、進学先まで監督の言いなりというケースもある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…